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~地域とともに生きる~
わかやま新報2015年10月1日掲載

ご存知ですか?訪問看護ステーション

麦の郷訪問看護ステーション所長 浅野 浩美

 麦の郷訪問看護ステーションが、事業所を開始してから16年目になります。
「麦の郷って、作業所やグループホーム、相談事業をやってると思ってたけど、訪問看護もあるんや! 訪問看護って何するところ?」今だに、よく聞かれることです。
 訪問看護ステーションとは、看護師などが利用者の「生活の場」に訪問してケアを提供する仕事です。麦の郷訪問看護ステーションでは、現在63人の利用者さんがおられます。精神障害のある方が約7割、3割の方が、知的障害その他の障害者の皆さんです。4人の看護師がそれぞれに訪問して、服薬や健康管理また不安などの傾聴を行い、精神面の安定を支える仕事を行っています。
 「どうすれば訪問看護を利用できるの?」これもまた、よく聞かれることです。本人、及び家族が訪問を希望し、主治医が訪問看護を必要と認めた場合、医師の指示のもとに訪問看護を実施することができます。ご本人以外にも、医療機関、保健所、地域生活支援センターなどから、相談を受けることも多くなってきました。麦の郷の各作業所に通所されているメンバーの方で職員が必要と感じた場合、相談を受け訪問につながることもあります。利用に際しては、医療保険や介護保険が適応され、いくつかの福祉サービスも使えます。
 数年前から、麦の郷訪問看護ステーションの利用者数は2倍近くに増えました。訪問看護を利用される精神障害者の中には、糖尿病やその他内科的疾患のある方も多く、日常的な医療的支援のニーズの高さを実感しています。今や「日帰り」が当たり前といわれる白内障。しかし、精神疾患のある方にとっては現実的には難しい状況があり、訪問看護師が複数の医療機関と連携することで、手術が可能になり視力が回復した事例もあります。何年間もずっと、部屋の奥に座ったまま毎日を過ごしていたその方は、今は自転車に乗り行きたいところに出掛けることができるようになりました。
 私たち、麦の郷訪問看護ステーションの仕事は、医療に基づく「生活の管理」ではありません。障害や病気があっても、一人ひとりが、その人らしく満足感のある生活、幸せな日々を送ることができるように、生活の一部に寄り添いながら関わりを持ち力を尽くしています。「訪問看護」が必要と感じる方がおられましたら、ぜひお声掛けください。

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