ほっとけやん

ほっとけやん104
~地域とともに生きる~
わかやま新報2016年1月7日掲載

地域で支えられたこれまで、そしてこれから

くろしお作業所分場所長 池上 二久巳


 去る11月1日(日)に山口小学校で、第27回山口文化祭が開催されました。毎年参加させていただいて思うことは、「地域の方々が一丸となって作り上げている」ことの素晴らしさです。
 文化祭は文字通り文化の祭典です。子どもから高齢の方々まで幅広く、学校などでの学びや公民館のクラブ活動など一年間の活動の成果を作品として、また、舞台において発表します。また模擬店では、麦の郷も参加させていただいて参加者の皆さんのおなかを満たしています。
 驚きなのはスロープや作品展示・模擬店で使用する机は地域の方々のお手製だということです。またことしは「冒険あそび倉庫」というコーナーが「子どもが増えてきているから」ということで設けられました。さらにゲームの景品に地域で採れたおいしい野菜やお米もあります。「参加者全員が楽しめるように」と心配りをし、地元色豊かな手作りの文化祭になっています。
 この山口地区に麦の郷の施設(くろしお作業所分場・こじか園・ひびきの郷)ができて、間もなく18年になります。地域の方々にとっては「障害児・者の施設ってどんなところ?」という疑問と不安から始まったと思います。一方で「地域として何かできることがあるのか」とも思い、悩んでいただいたのだと思います。私たちも施設のことを知っていただくために「えこーだより」を発行し、地域の方々に発信するようにしました。
 おかげさまで地域の皆さんに支えられ、現在は日々の活動の他、夏祭りなどの行事もお手伝いしてくださっています。また「えこーだより」は、山口地区社会福祉協議会さんが年3回発行している「あさもよし」という機関誌の1ページとして掲載していただいております。
 この機関誌は地区社会福祉協議会の活動の他、学校行事や地域にある福祉団体の活動報告など、地域に密着したさまざまな記事も掲載しております。中でも度々取り上げられているのが、産業廃棄物処分場の建設問題です。おいしい野菜やお米がとれるのは、きれいな水があるからです。仮に処分場ができて水が汚染されたら、どうなるのでしょうか。次世代を担う子どもたちのため、この環境を守るにはどうすればよいのでしょうか?
 文化祭でも現在の状況報告がありましたが、私たちも単に「施設があるから」ということでなく、「ここに住むもの」として地域の皆さまとともに取り組んでまいりたいと思います。

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