ほっとけやん
ほっとけやん11

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~地域とともに生きる~
わかやま新報2008年4月3日掲載

「今日は僕に任せて」
麦の郷 ラ・テール 森 亜紀

「おはよう!今日も頑張って!」。ラ・テールの一日は、こんな元気なあいさつから始まります。ラ・テールは、知的障害者通所授産施設はぐるま共同作業所の第二分場で、和歌山市園部にある作業所です。ラ・テール(フランス語で大地、地球の意味)は環境にやさしいエコ共同作業所をめざすための屋号で、とても元気な仲間が豆腐、パン、シュークリームなどの洋菓子を作っています。 
  ある日、シュークリームの皮を1,200個作る下請けのお仕事をいただきました。シュー皮を果たしてうまく作ることが出来るだろうか?と不安いっぱいな職員気持とは裏腹に、日に日にシュー皮作りを上手にこなしていく仲間の姿がそこにはありました。
  シュー皮だけでなく、作業に向かう彼らの姿はいくつもコツコツと根気強く、感心させられてばかりです。プロのパティシエとまではいきませんが、自分たちの作ったおいしいお菓子をたくさんのひとに食べてもらいたいという気持ちは、プロにも負けていないかもしれません。
  自分には、こんなことができる、こんなこともできたよ。初めは不安で人まかせだった仲間も、今では「今日は、シュークリームをいくつ作るの?」と、自信いっぱいの顔で声をかけてくれるようになりました。
  最初の頃は、シュー皮をおどおどしながら絞っていた姿も、今では、どっしりと落ち着き、以前よりも一回り大きくたくましくなったように思います。時には、この自信が仲間同士で、ぶつかりあってしまうこともありますが、お互いのよい刺激となってくれればと思っています。
  現在では、シュークリームの下請けのお仕事は、お休みとなっていますが、この仕事を通して彼ら自身が得た喜びや自信はとても大きなものになったと思います。これをステップに、仕事だけではなくいろいろなことにチャレンジしていってほしいと思います。

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