ほっとけやん

ほっとけやん137
~地域とともに生きる~
わかやま新報2018年10月4日掲載


『生活に役立つ学習会』に参加して
〜ゲーム形式でお金の使い方を考えよう〜


六星舎 森 千春 大畑早織

 2017年6月から8月にかけて計3回、麦の郷和歌山生活支援センターで開催された「生活に役立つ学習会」に六星舎の利用者とスタッフで参加しました。
 第1回目は「やりくり達人になろう!」。
 まず、一律同じ金額が〝収入〟として配られ、自分たちが買いたいもの、1カ月で必要なものを差し引いていきます。次にハプニングが描かれたたくさんのカードの中から1枚引きます。みんなはドキドキしてカードを引きました。引いたカードに記載されたハプニングの金額を支払わないといけません。「冷蔵庫が故障!○万円」、「エアコンが故障!○万円」、「人に騙された!!!」あちらこちらで「アッお金が足りない!」「欲しいものを我慢して残しておいたからギリギリセーフ!」という声が飛び交いました。「今までもこういう経験あるよ…」と話す利用者たちもいました。今回ゲームだから良かったものの、実際お金で困った経験をしている利用者もいるのです。「いつ、何にいるか分からないから、少しお金はためておこう」「お金があるからって使うと後が大変」ということを実感しながら学びました。
 第2回目は「借金や生活のリスクについて知ろう!」。
 契約って何?普段の買い物も契約?—普段、車や家などの大きな買い物をするときは、契約をするのは分かるけど、普段の買い物も契約で成り立っていることをまず勉強しました。レジでお金を払ったらそこで契約は成り立っていることや、クーリングオフ制度のこと、口約束での簡単な返答で契約が成り立ってしまうこと…利用者たちも知らないことばかりでびっくりでした。契約についてのトラブルやそれに伴う借金を知ることによって、安易に契約を結ばないよう心掛け、買い物をするときは〝じっくり考える〟ことを勉強しました。
 第3回目は「食べ物(5大栄養素)とお金について考えよう!」。
 収入が少ないから、お菓子やパンで毎日を過ごそうとしている利用者も少なくありません。栄養の大切さを考えながら〝コンビニゲーム〟で買い物をしました。一律のお金が設定され、その金額以内で自分の好きなものを「コンビニリスト」から選んでもらいます。安く上げようと、パンだけ、おにぎりだけ、中には食べないからとジュースだけという利用者もいました。健康でいるために必要な栄養素を学ぶことで自分の体の大切さを知ることもできました。
 各会を通して身近に起こり得ることをゲーム形式で〝疑似体験〟し、日々の生活を見直すきっかけになりました。
 今回の講師、和歌山県金融広報委員会金融アドバイザーの田村富美先生は、とてもパワフルで元気よく、でも難しい事柄は丁寧に分かりやすく説明いただき、偽のお札や硬貨、絵カードをふんだんに使用し、大きな声でゆっくり話すなど配慮してくださり、利用者とスタッフ共に充実した時間を過ごすことができました。


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