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~地域とともに生きる~
わかやま新報2009年6月4日掲載

『ゆかいな会』 ~10代20代の精神障害者をもつ家族の会について~
麦の郷紀の川・岩出支援センター 藤本 綾子

 麦の郷 紀の川・岩出支援センタ―で2か月に1度ずつ開かれる泣き笑いの会。それが『ゆかいな会』です。ここでは、悩み相談に近況報告、子ども自慢に自分の成長ぶり…どんなことも包み隠さず話し合っています。
 5年半ほど前、この地域の精神障害者家族会に参加させてもらった時のことです。40代の女性が参加しておられ、帰り際に「この会では、先輩方のお話が聞けてありがたい。でも、同年代の参加が少ないので20代の子どものいる人たちとも話したい。」と。「それじゃあ作ろうよ。」ということで2003年11月に『10代20代の精神障害者をもつ家族の会』の第1回目の集まりをもちました。
 初めの2年ほどの参加者はいつも2、3人。あまり多くの人に声をかけなかったので、メンバーはほぼ固定し小さくささやかな集まりでした。少人数で語り合いたいという参加者からの声もあったからです。でも、しばらくして「こんなにいい集まりをみんなにお知らせしないともったいないよ。」という声が上がり、少しずつ声をかける人も増え、参加者も多くなってきました。
 子どもが10代や20代で統合失調症などを発病した時、戸惑い、悲しみ、大きな絶望感を味わう親が少なくありません。そして、そのつらさについて今まで親しかった近所の人にはもちろんのこと身内にさえもなかなか話せず、家族だけで抱え込むことが多いのが現状です。
 そのような中で、発病して数年の若い子どもをもつ親が集まり、日ごろだれにも言えない悩みを出し合い、支え合うことを目的にしてできたのがこの会なのです。
 2年前には新宮保健所からお誘いがあり、この会のメンバーがお話をさせていただきました。はじめは「人前で話なんて…。」とか「10分も話すことないし…。」と不安げだったふたりは壇上で話す、話す。その心に響く言葉に、親がわが子について語ることに勝るものはないと改めて感心させられたのでした。
 現在は、毎回8名~10名ほどの母親が集まり、思いのたけを出し合い、泣き、叱咤激励し、ほめ合い、なぜかいつも最後は大笑い。そこで付いた名前が『ゆかいな会』なのです。
 私まで楽しみに待つほどのあったかい集まり『ゆかいな会』。悩めるお母さん、そしてお父さんも一緒に楽しみませんか。

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