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~地域とともに生きる~
わかやま新報2013年10月3日掲載

「映像を通じて障害者福祉への理解と支持の風を」
一般社団法人障害者映像文化研究所 常務理事 中橋 真紀人

 映画「ふるさとをください」(2008年公開)の取り組みで“映画の持つ力”が注目された。2時間ほどの作品鑑賞で「麦の郷」の歩みと苦労が相手に深く伝わり、理解の輪が広がった。国内での1000ヶ所を超える上映活動、英語字幕版や中国語字幕版での海外上映は、予想を超える反響を生み出した。(“アタマとこころ”に強く訴え、絶大な効果!)
 この経験を生かそうと、「社団法人障害者映像文化研究所」を設立し、障害者をテーマとする映像作品の情報の収集を進めるとともに、上映の機会を増やす取り組みを始めている。
 その機材が、社会奉仕活動を推進する和歌山のライオンズクラブ(LC)から寄贈されるといううれしい出来事があった。「障害者の映像の普及」というユニークな活動に理解と共感が示され、機材一式(プロジェクター、再生機、スクリーン、スピーカー)を会員の募金で購入してくださることに…。9月17日に開催された和歌山市の8つのLCの合同会議で「贈呈式」が行われ、「障害者映像文化研究所」の中橋真紀人常務理事(「ふるさとをください」の制作者)が目録を受け取り、お礼のあいさつをした。「和歌山を舞台に作られた映画を、ロケ地の粉河の方々が中心になり、LC兄弟組織の台湾の方々に見せたい、ということで中国語字幕版を寄金で作成し、LC335B地区全体の応援も得て届け、台湾LCのアクティビティとして全土で上映していただいた。そのご縁で今も交流が継続拡大している」との報告も。
 贈呈された機材を活用して、まずは2015年の国体・障害者スポーツ大会に向けた広報に役立つよう、車椅子バスケット(和歌山市内で開催の種目)のPRを兼ねて、劇映画「ウィニング・パス」を軸に、障害者スポーツを描いた作品の上映会を展開することにしている。この映画は、高校生が交通事故で車椅子の生活となり苦悩するが、車椅子バスケとの出会いで、青春を取り戻す感動作で、松山ケンイチの主演第1作、妹役に堀北真希ということでも注目されている。
 障害者が登場する優れた映像作品を、市民とくに若い世代に届け、感動してもらうことで、障害者福祉への理解と支持の風を吹かせていきたい。

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