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~地域とともに生きる~
わかやま新報2008年1月10日掲載

麦の郷 ハートフルハウス 杉谷 成吾

ハートフルハウス③
  高1の時に不登校になりハーフルハウスに通っていた私ですが、昨春大学を卒業し、今度はスタッフとしてハートフルハウスに戻り、不登校の子どもたちと関わるようになりました。
ハートフルハウスでは決まったプログラムはなく毎日の活動は自由です。普段子どもたちはビリヤード、トランプ、ゲーム、カラオケ、料理などをして過ごしており、週に1度は釣りや映画に行くなど外出し、年間行事として遠足、スキューバ、スキーなどを行っています。
 そんなハートフルハウスは不登校当時、家でいることがつらく、また退屈であった私にとって、安心できるとても居心地のいい場所でした。学校に行けないことからの将来不安や周囲の人からの圧力を避けて、ゆっくりと安心して過ごせる時間と場所があることで、心にゆとりが生まれ、自分と向き合うことができます。
 また、学校に行けないことから陥る自己否定の渦にたいして、さまざまな経験をすること、そして否定せず、できることを伸ばしてくれるスタッフが寄り添ってくれることで自信を取り戻していきます。
 そんな思いを通ってくれる子どもたちにさせてあげたくて、たくさんの行事や外出を行ったところ、「忙しい」「ゆっくりしたい」という声が聞こえてきました。子どもたちにとって「ゆっくりできる居場所」が一番大切だったんですね。
 不登校の子供を身近にお持ちの方がいらっしゃれば、お願いしたいことがあります。子どもの話をしっかりと聴いて、子どものペースをゆっくり見守ってあげてください。そして、一人で悩まずに相談できる人や場所を見つけてください。
 そんなこと言っている私も、まだスタッフとしてかかわり始めたばかりで実践できていない部分が多少あります。だからこそ日々の活動を勉強と思い、さらによりよい支援ができるように成長していきたいとおもっています。

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