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~地域とともに生きる~
わかやま新報2014年3月6日掲載

手づくりの「成人を祝う会」
はぐるま共同作業所 結い 浦口郁子

 はぐるま共同作業所「結い」[自立訓練(生活訓練)事業]では、先日なかまの「成人を祝う会」を行いました。「結い」では主に支援学校高等部を卒業したばかりの若い青年たちが2年間過ごし、自分だけではなかなか経験することが難しい年齢相応の青年らしい活動を、自分たちで考えてなかまと一緒に楽しく体験することを大切に活動しています。
 この日の「成人を祝う会」もまず、どんなふうにお祝いをしてあげたいのかをみんなで考え、数日をかけていろいろと意見を出し合って相談し、企画と運営を行いました。企画を担当する人たちはみんな、新成人たちには内緒でこっそりといろいろな準備を一生懸命にしてくれました。司会は2人の後輩たちが担当し、主役の入場の時にはクラッカーのアーチで迎えたり、みんなでコブクロの「エール」の歌の合唱をプレゼントしたり。そして一人ひとりが自分なりのお祝いの言葉を伝えました。2人に贈った花束も麦の郷の職員の手作りで心のこもったすてきなお花でした。ぜいたくではないけれど、お赤飯などのパーティーの食事もみんなで用意し、お祝いのケーキのアップルパイにはパイ生地で「成人おめでとう」とみんなで飾りました。
 今年の新成人は、艶々と奇麗な2人の女性でした。彼女たちもそれぞれにおしゃれをして少しはずかしそうに、それでもうれしそうに照れ笑いをしながら20歳に向けての想いをみんなに語ってくれました。一人の人は「すばらしい女性になりたいです」もう一人の人は「なんでもテキパキできる大人になりたいです」と、「これから大人になる」ということを誠実に受け止めてそれに真剣に向かおうとしている純粋な想いが伝わってきました。
 この2人が今日の決意を想いながら自分自身に対して一生懸命に努力をした時に、それがきちんとした評価でかなうような適切な社会の環境を作り続けなければならないと、大切なことを新成人たちに教えられ、我を思い返した一日でした。
 若い人たちの貴重な2年間を「結い」で成長をしていく中で、それぞれの自分らしい生き方をつかみ取ることができるような育ちあいを大切にしていきたいと思います。

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