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~地域とともに生きる~
わかやま新報2014年10月2日掲載

第2回和歌山・つながり映画祭・開催!
一般社団法人障害者映像文化研究所理事長 浦口 裕成

 障害のある人たちをテーマにした映像イベント「第2回和歌山・つながり映画祭」が、22日・23日の両日、和歌山市の、みその商店街のフリースペース「T-LABO」で開催されます。
 「障害とは何か」を考える一つの機会として催した映画祭の第2弾です。
 今回は日替わりで3本が上映されます。
 22日には、和歌山盲ろう者友の会主催によります「渚のふたり」を上映いたします。
 この映画は、韓国内で「最も羨ましいカップル」と呼ばれた夫婦の2年間の生活に密着した驚きのドキュメンタリーです。
 夫・ヨンチャンは幼いころに視力と聴力を失い、触覚のみで外の世界とつながっています。妻のスホンは脊椎障害で小柄な体ながら、指点字を使い、ヨンチャンの光となって世界を照らしています。目も見えず耳も聞こえないという孤独の中、触れ合うことで心を通わせる夫婦の愛を描き、多種な通信手段がありながら、他人とのコミュニケーションが難しくなっていると感じられる現在。「触れ合うこと」の豊かさを再認識させてくれる稀有(けう)な作品です。
 翌23日は、午前の部は、台湾映画の「微笑大使」です。
 台北市にある普通高校の障害児学級のただ一人の女子生徒は、遺伝子の難病で多くの障害をもちながら、一生懸命生き、友達のサポートで学業に励み、家族の支えで暮らす。
 進行性の障害により困難に直面する日々ですが、笑顔を絶やさず、生きる意味を追求しています。日常記録を超えた感動作です。
 午後からは「月の下まで」です。高知県西部の港町、町一番の漁師だった勝男は、重度の障害を抱える一人息子の雄介と暮らしていた。折から続く不漁や新造船の支払い、息子が引き起こすトラブルにより、経済的にも精神的にも窮地に追い込まれるシングルファザーは、生き方の選択を迫られる。
 「どういて生まれてきた!」「こんな俺の子に生まれて可哀想じゃ…」。狂気と父性の狭間で揺れ動いた心は、親子にとって一番大切な「愛」へとたどり着く。家族を持つ全ての人に贈る、珠玉の感動作です。
 映像を通して、心に何かを響かせ、曇りがちな感性を磨き、奮起し、感動し…
 晩秋を感じながら文化に触れるのはいかがでしょう。

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