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~地域とともに生きる~
わかやま新報2015年1月8日掲載

はぐるま共同作業所が20周年を迎えました!!
はぐるま共同作業所 北村 悦子

 はぐるま共同作業所は、1994年4月に7年間の無認可時代を経て法人化されました。それから数えて今年で20年目となり、無認可時代を含めると早いもので27年目を迎えたことになります。
 1994年、和歌山市岩橋に社会福祉法人一麦会(いちばくかい)はぐるま共同作業所が誕生し、プレハブの建物から30名定員の立派な2階建てになりました。その後、自立支援法のもと就労継続支援B型事業(製パン事業部・製菓事業部)、自立訓練(生活訓練)事業の多機能型事業所となり30名のなかまが通所する作業所となって今日に至っています。
 今から思えば、建物建設の自己資金集めでは、家族、本人、作業所スタッフが毎月第2日曜日にJR和歌山駅前に立ち多くの市民のみなさんに募金を呼び掛け、啓発運動に頑張ってきました。本当によく頑張れたと思います。作業所を設立できたのも家族のみなさんたちの運動と熱意が広がり、実現したのだと思います。
 1970年代の頃は、全国的にも作業所が少なく和歌山市内でも数カ所のみで、ろう学校や盲学校、養護学校の卒業生は、せっかく学校に通学できていても卒業後の進路がない状況でした。そこで、作業所づくりをと、その当時の養護学校(現在の支援学校)卒業後の行き先がない数名の家族の方たちや関係者が集まり、1986年、作業所設立準備委員会を立ち上げ、共同作業所づくり運動を展開していきました。
 場所探しや資金集めからはじまり、なかまの作業内容の検討など、やることが山ほどありました。それでも、応援してくれる方も増え、場所を提供してくれることも決まり1987年に無認可のはぐるま共同作業所が始まりました。はし袋にお箸を入れる作業やたわしの袋詰めなどが主な仕事でした。
 ただ、内職仕事では、なかまにたくさんのお給料を渡すことが難しく、はぐるま共同作業所認可のときに、働くなかまの仕事を作業工程がいろいろあるパンやお菓子の製造、販売に切り替えました。もちろん、スタッフがパンやお菓子作りのプロの方に製造を学ぶところから始めましたが。
 さて、2014年、20周年を迎えたはぐるま共同作業所では、12月14日から2泊3日の行程で「20周年記念旅行」に総勢28名で20年目の節目として沖縄へ出掛けました。戦争が終わってもアメリカ軍の基地があり、生々しい戦争の傷跡がある沖縄。これから、私たちは何を大切にしていかなければならないのか、何を守っていかなければならないのか。私たちの気持ちをリフレッシュすることも含めて沖縄へ旅立ちました。
 今回のなかまの旅行では、楽しみの一つである宴会がなかったのですが、「宴会がなくても楽しかった!! 戦争はあかんでな!! 憲法9条は大事にせなあかんな!!」と、いろいろな経験や学びのなかで成長したなかまの声が聞けました。最後に、お世話になった方々に感謝を込めて、ありがとうございました。また、これからの「はぐるま共同作業所」をよろしくお願いいたします。

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