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~地域とともに生きる~
わかやま新報2015年4月2日掲載

障害のある仲間たちを支える「心の居場所」
一般社団法人共助のまちづくり協会理事長 島 久美子

 障害のある人たちの交流グループ「青年学級すばらしき仲間たち」が、活動をスタートさせて、ことしで37年。ボランティアの人たちに支えられ、ますます活発な取り組みを進めています。
 「青年学級すばらしき仲間たち」は、伏虎中学校の障害児学級に通っていた生徒9人が、卒業後も、つながりを保ち、勉強や交流を続けていこうと37年前に立ち上げた会です。今では、登録メンバーは約80人に広がっています。身体、知的、精神など、さまざまな障害のある人たちが月2回、和歌山市民会館に集まり、普段の生活の中で嬉しかったことや悩みなどを語り合って交流したり、レクリエーションを楽しんでいます。
 学校卒業後の進路先では、なかなか友達ができない、周りの人たちに障害のことを理解してもらえないなどしんどいことやつらいこともあります。福祉作業所や企業内の障害者作業所、一般就労などさまざまに頑張っている仲間たちと会えることが、なによりも楽しみ!な青年学級のメンバーたちです。私も、その一人ですが、その輪に加わることが本当に楽しくて、ボランティアで活動を応援する人たちが増えているのです。普段集まっているのは30人程度ですが、純粋で一生懸命な仲間たちから、感動をもらったり学ぶことがたくさんあるからです。
 地元のミュージシャンやマジックの活動をされている人たちが、年1回のイベントを盛り上げ一緒に楽しんでくれています。また、平成25年3月に開催された「障害者アート~こころひびきあうフェスティバル~」では、ステージで初のダンスパフォーマンスに挑戦しました。はじめは少し恥ずかしそうな仲間たちでしたが、劇団ZEROやチアダンスの活動をしている方たちが考えてくれた振り付けを、2カ月かけて練習し、ステージで見事に披露しました。ダンスの楽しさにすっかり魅了された仲間たちは、それ以来ダンスが大好きになりました。障害のある人たちにとっては、体を動かす機会がまだまだ少ない現状の中、ビューティフルサンデーやラーメン体操など、みんなで体を動かす楽しみが増えました。
 今年2月22日に、和歌山市民会館で開催された「第38回障害児者家族のつながりを広める文化祭」では、ステージで歌を披露しました。また、和歌山国体テーマソング「明日へと」の創作ダンスを参加者全員で楽しむコーナーでは、ステージのモデルパフォーマンスで練習の成果を披露しました。みんなの笑顔が、最高に輝いていました。
 青年学級の活動に参加している中で強く感じるのは、安心して参加できる居場所があり、そこに信頼できる仲間がいることの大切さです。みんなで一緒に楽しんだり、新しいことにチャレンジできる…そんな時間や感動を共有することが、日々を生きる力につながっていると感じています。青年学級の仲間たちは、多彩なボランティアさんたちと共にこれからも楽しい活動を創り続けていくことでしょう。皆さんもぜひご参加ください。

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