ほっとけやん 第108話

わかやま新報2016年5月12日掲載

第20回西和佐地区社会福祉協議会と麦の郷さくら祭り開催

麦の郷居住福祉事業所 武田賢二

4月9日、暖かい土曜日の紀伊風土記の安藤塚において、記念すべき第20回を迎えた「西和佐地区・麦の郷さくら祭り」が開催されました。
最初に式典が行われ、西和佐地区社会福祉協議会会長山田恒次氏より「ことしは幸いにも天気に恵まれお天道様の下でできたことが非常に喜ばしい」とあいさつされました。また来賓にご出席くださった皆さまへのお礼と祭りを最後まで楽しんでほしい旨を語りあいさつを締めくくりました。来賓でご出席くださった尾花正啓和歌山市長からは、「福祉にやさしいまちづくりは西和佐から」というキャッチフレーズの通り、西和佐地域と麦の郷との連携は和歌山市の自慢であるという、うれしいごあいさつをいただきました。
式典が終わると交流会の時間。弁当や麦の郷で作ったおでん、コロッケをみんなで頬張りました。そして「ポズック楽団」によるちんどん屋ライブや「麦の郷みんなでおどり隊」がよさこいを踊り、カラオケやビンゴ大会でも大いに盛り上がり、楽しい交流ができました。
最後の締めくくりのあいさつとしてソーシャルファームピネル管理者の山本哲士より「自分にも障害がある。それは仲間(利用者)に比べれば小さい障害。それでも悔しい、悲しい、つらい思いをいっぱいした。障害のある人にとっては日々、働くこと暮らすことは当たり前にはいかないことが多々ある。麦の郷はそうした仲間の悩みを解消していけるよう、今後も努めていきたい」と語ったことは今後、麦の郷の果たすべき役割がいかに重要であるかを考えさせられました。
来年、麦の郷がたつのこ共同作業所より始まって40年、そしてさくら祭りは20年という節目になり、継続していくことの大切さをあらためて実感したさくら祭りだったと感じています。