ほっとけやん 第146話

わかやま新報2019年7月11日掲載

助け合える社会づくりにつなげるために
きょうされん40周年記念映画『星に語りて〜Starry Sky〜』

きょうされん和歌山支部 島田りか

本作品は、大災害時における障害のある人の状況と支援者の活動を描く劇映画です。2011年3月11日午後2時46分18秒、宮城県の牡鹿半島東沖で発生したマグニチュード9・0のわが国観測史上最大の地震。東日本大震災による傷跡は、未だに人々の心の中に深く刻まれています。この映画は、当時を知る証言者たちへの取材に基づき、災害時に孤立する障害者と、その支援に奔走する人々の姿、その知られざる実情を、漫画「どんぐりの家」の著者である山本おさむ氏の脚本と新進気鋭の松本動監督によって描き出す群像劇です。

実力派俳優陣に加え、障害のある当事者も出演者として起用し、人間味あふれるドラマが繰り広げられます。

脳性マヒによる機能障害のある人は、ヘルパーが避難して自宅に取り残された不安を、聴覚障害がある人は、避難所になじめず孤立する苦悩を、また作業所で一緒にいた仲間を亡くした悲しみを描いています。

人は、いつ障害を持つか分かりません。それは病気や事故によるものかもしれませんし、健康である人も、歳を取ると足腰が弱くなり何かしらの障害がある人になり得ます。それに気付いていない人たちが大勢います。

災害時に障害のために被害が拡大することのないように、映画を日頃からの備えをイメージする一助になればと思います。だれ一人置き去りにしない社会、助け合える社会づくりにつなげるために、障害福祉に関心のない人にも見てほしい映画です。

当支部では、加盟事業所を中心に他団体と連携しながら、和歌山県内全市町村での上映会開催を目標に掲げ、7月19日(金)に田辺市にある、紀南文化会館大ホールにて昼と夜2回上映会を開催します。前売り券、一般1000円、障害児者・小人500円、中高生800円(当日券は前売り+200円)です。詳しくは、きょうされん和歌山支部(℡073・402・1181)まで。