ほっとけやん 第173話
わかやま新報2021年9月2日掲載
出版『輝く!高齢者たち』
和歌山高齢者生活協同組合 専務理事 内田 嘉高
2020年、和歌山高齢者生活協同組合は創立20周年を迎え、お助け隊の新チーム発足、地域でのイベント開催などさまざまな活動を展開しました。ことし6月に集大成として『輝く!高齢者たち〜和歌山高齢者生活協同組合20年の挑戦!』を出版しました。
1999年、創立総会を開催。「人生の完成期、輝いて生きる!」を掲げ組合員477人でスタートしました。世界中のどこも経験したことのない日本の高齢化に注目が集まってきた頃です。元気な高齢者が困っている高齢者を支える趣旨で、鶏を育てて卵を出荷するコッコプロジェクト、パソコンサークル、居場所サロン、お助け隊などさまざまな組合員活動が生まれました。
2000年の介護保険制度のスタートに合わせて始まった介護事業は、ヘルパー講座を開催し、訪問介護、デイサービス、高齢者向け住宅などを県内各所で展開。障害者就労継続支援事業所も立ち上げ、幅広くご利用いただいています。年間事業高は創立当初の406万円から昨年は4億3200万円と、20年間で100倍にまで成長しました。
本書籍では、理事長ら役員による高齢協の生い立ちから歩みをコラムで紹介。社会福祉法人一麦会理事長で佛教大学社会福祉学部の山本耕平教授、和歌山大学経済学部の金川めぐみ教授の特別寄稿も掲載しており、専門家の視点から分析いただいております。また、介護事業所所長による座談会、組合員活動の拠点「いっぷく亭〜紀和庵」を支える組合員の座談会も掲載。年表では出来事やミニエピソードに写真を添えています。
以上のように多岐にわたる内容が掲載されています。これまで「高齢協って何をしているところか分かりにくい」とのお声を頂くこともありましたが、書籍からも読み取っていただけるとうれしく思います。
私は大阪から来て、20代から高齢協で働き始めました。気付けば40代半ばです。この間、多くの方との出会いと別れを経験しました。その方々があってこそ今の高齢協が築けたと、全ての方に感謝しています。お応えするために、もっと頑張らせていただこう、と執筆を通して思いが強くなりました。多くの方に知っていただき、さらに頼られ、参加したいと思ってもらえる高齢協をつくるため、役職員、組合員と一緒に次の10年に向かいます。
抽選で3名の方に書籍をプレゼント。①お名前②ご住所を書いてuchida@s-co-op.or.jpに送信ください。当選は発送をもってご確認ください。県内図書館でも閲覧可能です。他、購入希望者は本部(℡073・488・1180)へ。一冊1100円+送料。