ほっとけやん 第182話

わかやま新報2022年6月2日掲載

新生「樫の木福祉会」とホームヘルプのご案内

社会福祉法人樫の木福祉会 理事 小長谷 恭史

 社会福祉法人樫の木福祉会は、故上杉文代先生(2018年9月15日逝去)らが1991年に設立された無認可の「ほかほか共同作業所」に端を発します。2003年には社会福祉法人の認可を得て、和歌山市手平に移転し、生活介護や就労継続支援事業所などとして地域の障害のある方のニーズを受け止めてきました。その理念の一部抜粋です。

 「人は誰しも生涯発達し続ける。仲間の中で育ちあう。行き場のない人の居場所として。地域の発達保障の砦として。声の届かない人たちの思いを受けとめ形にすることをめざして30余年。幾たびの苦難をのりこえ必死になって樫の木福祉会を残してきた」

 しかし運営は順調ではなく、まさに「幾たびの苦難」の後、2021年に「樫の木ケアステーション」を営む法人としてリスタートしています。この樫の木ケアステーションは、介護保険の訪問介護(訪問型サービス)を業とする事業所で、ホームヘルパーが利用者様宅を訪問し、身体介護(排泄、食事、清潔、更衣等の介助)や生活援助(掃除、洗濯、調理、買い物等の家事の支援)を行います。訪問介護(訪問型サービス)はデイサービスやショートステイと並んで「在宅介護の要」といわれており、介護や支援が必要な方が自宅で暮らしていくための必要不可欠なサービスです。

 樫の木ケアステーションでは、「目指すのは『楽しい訪問介護』。利用者さんお一人お一人が、きょう一日を、明るい気持ちでお過ごしいただきたいと願っています。わたしたちヘルパーに『気を使う』『来てもらう前のそうじ』などは不要ですよ。どうぞお気軽に」とパンフレットに明記するなど、ホームヘルプサービスの方向性を明らかにしています。またそのサービスの特徴として、「女性・男性のベテランヘルパーが在籍」(高齢者・障害者を長らく支援してきたホームヘルパー)や、「利用料金は基本報酬のみ」(加算分の請求なし)などと打ち出して、利用者様に真に貢献することを目指しています。

 身体や知的または精神などの障害の有無にかかわらず、65歳以上でホームヘルパーの支援を希望される方はぜひご相談いただきたく存じます。行政への手続きは実に面倒なものですが、樫の木ケアステーションと強力に連携している介護支援専門員(ケアマネジャー)が全面的にバックアップしますので、ご安心ください。ご相談は下記までお願いいたします。

 〒640-8305 和歌山県和歌山市栗栖273-16 樫の木ケアステーション訪問介護
        TEL:073-488-9333 担当者:垣内(カイト)まで

 (左から 北村悦子理事・東本喜佐子理事長・垣内明美理事・樫の木ケアステーション所長)