ほっとけやん 第188話
わかやま新報2022年11月17日掲載
「第45回きょうされん全国大会in東北・いわて」に参加して 〜東日本大震災11年目の被災地に想いをよせて〜
はぐるま共同作業所 製パン事業部 根田 久仁子
私は紀北支援学校卒業後、はぐるま共同作業所製パン事業部で24年働いています。今年の秋、リモートではない大会がコロナ禍で3年ぶりとなる「第45回きょうされん全国大会in東北・いわて」に参加しました。開会全体会の後、盛岡さんさ踊りの方たちの踊りや笛、太鼓などの郷土の文化を見ました。「みんなで踊ろう!歌おう!」に参加して軽く踊りました。コロナ禍でいろいろなイベントがなくなる中、久しぶりに楽しく過ごせました。
2日目は「利用者交流会・健康」のテーマの分科会に参加しました。和歌山からは麦の郷・和の杜のなかまが発表しました。コロナによって施設の行事が無くなったり、サークル活動が減ったり楽しみがなくなってきている毎日をどんな楽しみ方をしているかというお話でした。どこの作業所もいろいろと工夫されていて、1カ月に1回の料理教室を開いている作業所の報告もありました。大阪の人は家族が行き来することが増えたと話していました。コロナでもそんな良いことがあるのだと嬉しかったです。はぐるま共同作業所はみんなでうどんを打った事を職員の浦口さんが話してくれました。小麦粉をこねて足で踏みました。えび天ぷらうどんができ、みんなで食べました。とてもおいしかったです。これからもこんな行事をしてほしいです。私は自分のダイエットの発表をしました。夕食のご飯をお粥にしてスナック菓子を食べないようにして必ず主食よりも先に野菜と副菜を食べるようにして今年に入ってから6㌔痩せました。足の痛みが無くなりました。私はきょうされん全国大会に初めて参加して、皆さんの前で発表できたことでとても自信がつきました。
これからもコロナにかからないように気を付けて、いろんな行事などに参加して楽しみが増えるようになってほしいです。そうなるとみんなの笑顔が多く見られると思います。
そのあと、被災地に行き高田松原でたった1本残った松を見ました。テレビでよく見た景色でした。またホテルが全壊に近い状態で残っていました。
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館にも行きました。もとの気仙沼向洋高等学校で校舎の4階まで津波が来たと聞きました。学校全体の地震と津波の後の状態も見学しました。スクリーンを通して一瞬にして何もかもが無くなってしまう映像を見て、私の体が硬くなりました。こんなことがおこったらどうしたらいいのか、何をしたらいいのか不安になりました。自分で出来ることをしようと思いました。帰宅して、会場で頂いた防災グッズチェックリストを読み、準備している防災グッズの点検をしました。
被災した皆さん、今年で11年目になり、またコロナもありますが、体に気を付けてすごしてほしいです。