ほっとけやん 第221話
わかやま新報2025年8月7日掲載
【社会福祉法人一麦会50周年プレ企画 映画「戦雲」自主上映会のご案内】
麦の郷50周年事業プロジェクトチーム 事務局長 中原力哉
社会福祉法人一麦会(麦の郷)は2027年3月7日に設立50周年を迎えます。そのプレ企画として映画「戦雲(いくさふむ)」の自主上映会を開催いたします。映画「戦雲」は、「本当の国防とは何か」を問いかけ、急速に軍事要塞化が進む沖縄・南西諸島の現実を克明に記録したドキュメンタリーです。沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島―この美しい島々で自衛隊ミサイル部隊の配備、弾薬庫の増設、基地の地下化、全島民避難計画などが進む様子を、2015年から8年にわたり取材してきた映画作家でジャーナリストの三上智恵氏が映像化しました。2022年に行われた日米共同軍事演習「キーン・ソード23」や、安保三文書が示す「台湾有事」のシナリオは、九州から南西諸島を事実上の主戦場とし、現地住民の犠牲を前提にした計画であることを浮き彫りにします。本作は、全国で空港・港湾の軍事拠点化が進む今、日本全体に迫る危機を問いかけています。和歌山県にも白浜空港があり、近県には関西空港も存在しており、決して他人事ではありません。
タイトルの「戦雲」は、石垣島の抒情詩「とぅばらーま」で「また戦雲が湧き出してくるよ、恐ろしくて眠れない」と歌った山里節子さんの言葉に由来しています。映画は迫りくる戦争の脅威を映し出すだけでなく、過酷な歴史と豊かな自然に育まれた人々の暮らしや祭り、そして平和を願う心を力強く描きます。沖縄の声だけでなく、日本全国の人々に「戦争と平和」について考えるきっかけを与える渾身の作品です。私たちが日常の中で平和を当然のように享受している今、その陰で戦争の準備が着々と進められている現実を知ることは、誰もが当事者であることを自覚する第一歩ではないでしょうか。
上映会は2025年8月23日(土)13時30分より、和歌山県民文化会館小ホール(和歌山市小松原通1の1)にて開催します。全席自由席、チケット代は1000円(税込み)になります。当日券もございますが、座席に限りがあるため事前のご予約をお勧めいたします。会場はバリアフリー対応で、車いすでのご来場も可能です。社会福祉法人一麦会は50年、障害のある方もない方も共に生きる社会づくりに取り組んでまいりました。この上映会を通じて、平和や人権の尊さを改めて考え、地域の皆さまと共に「いのちを大切にする社会」を築くきっかけにしたいと考えております。ぜひご家族やご友人とお誘い合わせの上、ご来場ください。お問い合わせ・お申し込みは一麦会事務局(TEL073-474-2466)まで。皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
