障害者の仕事作りに

わかやま新報2009年11月26日掲載

みずほ財団が一麦会に助成金

(財)みずほ福祉助成財団(山本惠朗理事長)は、和歌山市の社会福祉法人一麦会はぐるま共同作業所「和の社」(田中秀樹理事長)に社会福祉助成金の贈呈を決定。25日、和歌山市六番町のみずほ銀行和歌山支店(山川繁支店長)で贈呈式を行い、山川支店長が一麦会の柏木克之部長に助成金決定通知書を手渡した。
助成金事業は、障害児・者の福祉向上のを願い、物品購入などの資金として一般公募。ことしは全国で314件の応募があり、64件4500万円の助成が決定した。県内では一麦会のみで、障害者の仕事作りのための「うす焼きせんべい焼機」購入資金67万円が贈られた。
同施設は現在、3台のせんべい焼き機が稼動しているが、注文に対して生産が追いつかない状態。1機を追加購入することで一日に50袋の量産が可能になるという。
現場で障害者の労働支援に当たる柏木部長は「障害者の方は職人気質があり、せんべいは人気の仕事。少しでも利益を上げ自立できるようにしていきたい」、山川支店長は「助成金は財団の基金とともに、行員の給料から天引きされたものも入っている。多くの行員の気持ちが少しでも役に立てれば」と話している。