手作りの「良さ」を応援

わかやま新報2009年12月3日掲載

エバグリーン宮街道店 麦の郷の全商品を販売

社会福祉法人一麦会(麦の郷)はぐるま共同作業所(田中秀樹理事長)の手づくり商品の販売が1日、和歌山市秋月のエバグリーン宮街道店・産直市場「てんこもり」で始まった。扱っているのはパン、納豆、焼き菓子、ゼリーなど役20品目。同作業所のほぼ全商品を取り扱うのは和歌山市内では初めて。
麦の郷で働く障害者は125人。そのうち約100人が5ヶ所の作業所で食品作りにかかわっている。障害者が自立して働けることを目的にしているが販路開拓が課題となっていた。これまでも県内の農産物直売所やスーパーなどで一部商品を扱ってもらっていたが、これだけ大規模に販売するのは初めて。商品は店内の4ヵ所に分かれて一般事務所の商品に交じって販売されている。同法人で労働支援にあたる柏木克之さん(54)によると「一般商品と対等に扱われるのはうれしい。一般メーカーでは実現できない手づくりの良さが特長と商品を位置づける。」
販売を開始した初日から、客の評判は上々で、同店従業員の伊藤潤子さん(37)は「近所の人を中心に好評ですよ」。和歌山市内に9店舗、県内を中心に大阪、奈良に27店舗のドラッグストアや大型スーパーを展開するエバグリーンを経営する(株)廣甚(本社湯浅町、廣岡聖司社長)の本部パン仕入担当の廣岡まきさん(27)は「地元で手づくりパンを探していたが、麦の郷を見学して一生懸命さを見学して一生懸命さを応援したいと思いました。味も良く、特にわらびもちは食感が素晴らしい」と絶賛。「ポップなどに力を入れてアピールし、他のエバグリーン店舗にも広げていきたい」と話している。