障害者のパン・弁当 県庁で販売

朝日新聞2009年12月4日掲載

県内6事業所参加 経済的自立支援へ

障害を持つ人たちが作ったパンや弁当などの販売コーナーが、和歌山市小松原通1丁目の県庁に開設された。障害を持つ人たちの経済的自立を助けようと県が場所を提供し、県内の6ヵ所の就労継続支援事業所などが参加。
平日の昼と夕方に弁当やパン、クッキーなどを販売する。
初日の1日は、4施設の通所者や職員計11人が売り場に出た。障害者らは「和歌山産のお米を使ったお弁当です」などと大きい声でさかんにアピールしていた。
知的障害のある人らがおにぎりなどを製造している和歌山市岩橋の施設「けいじん舎」の宮本久美子所長は取材に「せっかく商品を作っても、売るのが大変。今回のような機会は、多くの人に活動を知ってもらえるので大変ありがたい」と話した。
販売場所は県庁北別館2階の県民ロビー。月~金曜の正午~午後1時、午後5時45分~午後6時20分。曜日によって1~4施設が出店する。県庁以外の人も自由に出入りして購入することができる。