障害者の生きがい感じて

ニュース和歌山2009年12月12日掲載

6共同作業所県庁で弁当販売

障害者の自立支援につなげようと県内六ヶ所の共同作業所は、県庁北別館二階県民ロビーで手作り弁当やパンの販売を始めた。出店する作業所の一つ、けいじん舎の宮本久美子所長は「対面販売でお客様の声を直接聞けるのは貴重。バザーなどのイベント以外、なかなか販売する機会が少ないので大変ありがたい」と話している。
販売するのは和歌山市のけいじん舎、はぐるま共同作業所、くじら共同作業所、ひまわり、めばえ、海南市のあすなろ共同作業所。それぞれ弁当やコロッケ、おにぎりなどを毎朝製造し、昼前に持ち込んでいる。わらび餅やシュークリーム、パウンドケーキなども並べ、接客は施設スタッフに加え、できるだけ障害者が店頭に立つ。
昼時になると県職員や近隣で働く人が訪れ、ロビーは大賑わい。弁当を買った五十代男性は「味もおいりくて、それぞれの作業所でバリエーションがあり、全て制覇したいですね」とにっこり。はぐるま共同作業所の池田あゆみさんは「買ってくれるところを見るとうれしい。一緒に働いている仲間にも報告します」と喜んでいた。
県障害福祉課は「弁当は完売することもあり、予想以上の反響。障害者の生きがいを感じてもらうだけでなく、交流にもつながっています」と話している。
月曜から金曜の正午から午後一時まで。水木金は午後五時四十五分から六時二十分までも営業。