「資格生かして働きたい」

わかやま新報2010年11月11日掲載

障害者18人がヘルパー講座修了

紀ノ川市尾崎の社会福祉法人麦の郷・紀ノ川岩出地域生活支援センター(野中康寛センター長)で、発達または知的障害のある18人がこのほど、132時間の講座を修了し、「ホームヘルパー2級」の資格を取得した。
講座は、県が5年前から進めている「知的障害者及び発達障害者ホームヘルパー養成研修事業」の一環。同センターが委託を受けて開催している。今回の受講生は16歳から36歳で、7月下旬から講義や施設実習に熱心に取り組んできた。 終了式では、県障害者福祉課の石塚和夫課長から受講生一人一人に終了証が手渡された。受講生たちは「共に勉強した友達ができてうれしいかった」「これからヘルパーとしてしっかり働きたい」と述べた。
修了した和歌山市雄松町の共同作業所勤務、山崎洋子さん(22)は「大変だったけど資格を生かして介護職で働きたい」と笑顔で話していた。これまでに100人以上が受講し、うち3割ほどの修了生が介護現場で活躍している。